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2012年10月

[検証!! 第一弾]50℃洗いは本当に効果があるのか!?

前々から気になっていた50℃洗い。
この前たまたま雑誌でアサリを50℃洗いすると2分で砂抜きできるという記事を読んで、
これはすげぇ!もし本当ならめちゃくちゃ便利だ!ということで、
これを検証すべく早速調理用の温度計を買ってきた。

ちなみに、50℃洗いとは・・・。
細胞の水分が失われてしなびた状態の野菜などを50℃のお湯で洗うことにより
「ヒートショック」という現象を起こし、それにより開いた気孔から再び細胞に
水分を取り込み新鮮さが蘇るということ。
これは野菜だけでなく、果物や肉、魚にも有効らしい。
(だけど、肉や魚の場合はちょっと論理が違うような気もするけど???よくわからん。)

50℃洗いの効果としては、
●しおれた野菜がシャキシャキの新鮮になる
●野菜や果物の甘みが増し美味しくなる
●野菜の場合は保存期間が長くなる
●汚れがより落ちて衛生的
●冷凍食品や冷凍の肉や魚が素早く解凍できる
●肉や魚は余分な油が落ちてヘルシー

とりあえずいろいろ食材買ってきたのでさっそく試してみた。

■ ベビーリーフ
葉野菜は痛みやすいので洗うというより優しく浸す程度。
時間は1〜2分程度。

50℃洗いした直後は見た目はあんまり変わっていない感じ。
普通に水洗いしただけの物と食べ比べてみると、50℃洗いした方が苦みが消えて
ちょっとだけ甘味を感じた。

下の画像は50℃洗いしたもの(左)と普通の水洗いのもの(右)を冷蔵庫に一日保存したもの。
50℃洗いの方はまだ新鮮な感じがするが、水洗いの方は少ししなびてきた。


さらに、もう一日冷蔵庫で保存してみた。
3日経ってるのに50℃洗いのほうはまだまだ全然みずみずしい。

■アサリ
読んだ雑誌には2分と書いてあったけど、webでいろいろ調べると5分と書いてある
ところが多かったので5分でやることに。

まず、アサリをお湯に入れ殻と殻をこすり合わせて汚れを落とす。
その後は約5分ほど放置。しばらくするとアサリは泡を吹き出し半開き状態になる。
お湯が濁ってきたので砂もちゃんと吐いている様子。
5分後一度お湯を捨ててあさりをもう一度水ですすぐ。
ここでよくすすがないと、せっかく吐いた砂や汚れがまた付着してしまい意味が無い。
(ちなみに、50℃洗いの時も水洗いの時も塩水は一切使ってません。)

50℃洗いしたアサリは口が半開き状態になっている。
アサリが死んでしまったのではないか?と思うかもしれないけど
ちゃんと火を通すと口を開くので心配ない。
しかも、いつもより全然早く開くのでちょっとびっくり。

50℃洗いしたアサリをワイン蒸しにして(最終的にはボンゴレにして)食べてみた。
見た目はいつもよりぷっくりして肉厚になっている。
ジャリジャリ感もほとんどなく汚れもよく落ちている。
いつもより全然美味しい!

■総評
ベビーリーフはシャキシャキ感と甘味が増した。
保存期間が伸び3〜4日経っても新鮮なまま。

アサリは砂や汚れが短時間で落ち、身が肉厚でプリプリ感が増す。

いろいろ検証した中で、ベビーリーフとアサリは50℃洗いの効果がわかりやすく出た。
他にもミニトマト、梨、サーモンの刺身などいろいろ試したがあまり効果を感じなかった。

ミニトマトは若干甘味が増したかな?っていう程度。

サーモンの刺身は30秒くらい、ほんの浸す程度でよかったみたいだけど
結構どっぷりやってしまったので旨味まで落ちてしまった感じ。
油がすっかり落ちてさっぱりしすぎた。
ちゃんと正しいやり方でやればまた違ったかも。
刺身の場合は冷凍したものを解凍目的に使えば便利かも。

梨はほとんど違いを感じられなかった。
でも、トマトや梨は水で洗うより汚れはよく落ちてる感じがしたので
そういう面では意味があるのかも。

結論:素材によっては凄く効果的。しかし、やり方を間違えると逆効果。
効果があまり出ないものでも汚れがよく落ちるので50℃洗いしといて損はないかな。

最後に、検証に使った食材は美味しくいただきました。一人暮らしなのに作りすぎた(笑)
引っ越ししてからキッチンが狭くなったのであまり料理してなかったけど、
なんかまた料理が楽しくなってきた。

今後もいろいろな食材を50℃洗いしてレポしていきます!